ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第9話「仲間でライバル」

0

ニジガクのアニメももう9話。
個人回としては最後の9人目となる果林さんの話でしたが。
…正直、いろいろと不足してたなという感想です。
脚本、作画、ライブシーンのMVとか、いろいろね。

まず冒頭、「ここは、本当の弱い私を抱きしめてくれた、大切な場所」という果林のセリフから入るけど、これまでの話でそんなシーンあったっけ?
果林といえば、キレイで頼りになる、モデルもやってるお姉さん、ってイメージしか付いてないんじゃないでしょうか、視聴者には。
彼女の加入回でもあったエマ回でも、カッコイイけど実はクールぶってて本心を明かせない子、くらいの認識しか持てないと思う。

他メンバーで言うと、璃奈は登場時からずっと感情の起伏が乏しかったので、彼女の話の冒頭で「自分の気持を伝えることは難しい、とくに私は」って言うのも納得できたし、彼方はいつも眠がってたので、彼女の回で「家事や週5日のバイトも、大好きな妹のためにいつも全力」って言われて、ああだからいつも疲れて眠かったんだなと分かる。

しかし果林はというと、クールだけど根はお人好しって部分は見えてたけど、その「弱い私」って部分はこれまでに見せれて無いでしょ、って思ってしまった。
今回はまず、これまでの果林のキャラ付けがしっかり出来てないので、冒頭のセリフとか、後半で急に彼女が弱気になる展開に違和感を持ってしまうんだよね。

果林は初代ラブライブ!でいうとキャラ的に絵里に近くて、スクスタでも絵里のライバル的な存在なんだけど、絵里はμ’sに加入前、スクールアイドル活動に反対する彼女なりのやり方が上手く行かず、悩んでる描写がきちんとあったので、反対していたスクールアイドルに加入するところでは胸に来るものがあった。
…あのシーンは確かにちょっと強引で、声優の演技の上手さ、迫力で押し通した感もあるけど^^;

1

着替えてるところを生徒に見られて正体がバレそうになったと逃げてくるせつ菜ですが、いったいどこで着替えてたんでしょうか^^;
部室じゃないところで着替えることってあるのかな…。
んでこの二人ですが、かなりの身長差があるように見受けられる。
調べてみたら果林は167、せつ菜は前から意外と小さいと言ってるように154、でも数字以上に差があるように見えるね。

正体を明かさないことを、最近は変身ヒーローみたいでカッコイイと思ってきた、っていうのは彼女のオタクっぽさが出てて微笑ましい(^^)

3

これまた、あざと可愛いかすみん(笑。
パンダのぬいぐるみが可愛いと果林に言われて「かすみんを見てくださいよぅ!」って怒るんだけど、この語尾の「よぅ!」の言い方が上手くて、怒ってるけどちゃんとギャグに聞こえる。
やっぱかすみんの声優、技術あるなあってまた感心してしまった。

4

やった、遥ちゃんまた出てきた!と普通に嬉しかった(^^)
オッサンは近江姉妹好きですからね~。
話的にも、キャラの個人回だけでなく、その後もちゃんと出番があるようにしてるのは良いです。
メインキャラの妹で、スクールアイドル有名校でセンターを張ってるような子が、その後全く出てこないってのは変でしょ。

5

あら可愛い。
黒髪ロングで髪飾り付けてて、この正統派美少女アニメヒロインみたいな感じ、しずくに似てるよね。
しずくよりちょっと丸っこい感じあるけど。
髪型とか目元とかかな?
前回のラストで、果林の写真になにやら不穏な視線を投げてた子です。
綾小路姫乃という名前で、藤黄学園の2年生で期待の星、スクールアイドル部と華道部を兼部してるそうです。
いまちょっとググって知ったばかりなんですがね^^;
しかし前回のしずくの公演にいたけど、演劇部ではなかったのか。

この子の扱いもねえ…ちょっと期待外れだったというか。
前回のラストでは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に敵対しそうな感じを持たせてて、今回も当初はその感じを受け継いでて、なにやら波乱をもたらして話を盛り上げてくれるかと思いきや、実は全然そんなことなかった、ってオチになりますからねえ。
しずくのスクールアイドル活動に反対するように思わせて実は逆だった、演劇部の部長と同じパターン。
このアニメはあまりシリアスで深刻な話にはしたくない、優しいお話にしたいってことなんでしょうけど、あまりに逆境が足りないと、話的に盛り上がりに欠けちゃいますからねえ…。

6

大規模なライブイベントであるダイバーフェスとやらに出られるスクールアイドルは3組、曲も合わせて3曲しか歌えないということで、ソロ活動のアイドルであるニジガクからは一人しか出られない。
そんな大舞台に、全員が出たがるのはすごいと思う^^;
くじ引きで決めようと言い出す歩夢と賛成するエマ、いかにもこの二人は、こういう雰囲気は苦手そうだよね。
そんな中、衝突を恐れてくじ引きなんかに逃げるのではなく、ソロアイドルとして一人を決めるべき、と皆が言いにくいことをきちんと言える果林は偉い。
憎まれ役を買って出てるのは、さすがキレイなお姉さんキャラというか。
…同じ3年生だけど、彼方やエマにはこういうの出来なさそうだしね^^;

そうなんですよ、この虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、μ’sやAqoursと違ってソロ活動するアイドルってところが最大の売りなので、それ故に生じる個人同士の競い合い、ぶつかり合いが見どころにならないとダメなんです。
視聴者もそれを求めているのです。
そのへん、2話や3話ではかすみんとせつ菜のアイドル観の違いのぶつかり合いがちゃんとあって面白かったし。

7

あらまーキレイだこと。
普段から美人なイメージだけど、モデルの仕事してる姿はさすがですねえ。
明らかに他メンバーとは違う^^;

8

そして…やっと出ました、果林のポンコツ要素である方向音痴!
実はオッサンも相当な方向音痴で、買い物して店を出た途端に逆方向に歩き出すくらいなので、こういうところ親近感もてます(笑
昔、とくに就活で初めての土地をうろつく時に困った覚えがたくさんあります。
最近は初めての場所に行く際は予めストリートビューで実際の景色を確認して行くので、迷うことは劇的に減りましたが。
地図見ても分からんってのも理解できる…地図で上から見たのと、実際に自分が見てる風景を結びつけるのが苦手なんだよね。

9

そしてそんな様子を2年生ズに発見されてしまう(笑
こうして3人が並んでると、やっぱ侑とせつ菜はチビっ子だなと再認識。

あと、ニジガクアニメはキャラの私服がちゃんとしてるなあと。
侑はボーイッシュ、せつ菜はちょっとオタ可愛い(笑、そして歩夢はガーリーでトニカクカワイイ系。

10

オタク仲間を見つけられたと思い込み、暑苦しく迫ってくるせつ菜。
ホントこの子は直情的で分かりやすいな(笑
そんな彼女に対し、あなたのアイドルグッズは無いの?と聞くあたり、果林はせつ菜のアイドルとしての力を認めてることが分かります。
しかしこのスクールアイドルグッズについては、初代ラブライブ!でも本人らに無断で作られてるみたいだったし、なんかあんまり突き詰めたらダメな感じあるね^^;

11

LINEっぽい何かでメンバー皆に連絡するせつ菜だけど、件名が「皆さん!!」なのが彼女らしいというか、うるさい(笑
そしてまた近江姉妹のくつろぎシーンが見れて嬉しい。

12

1年生トリオも。
璃奈がかすみんとしずくの二人に加わってたり、クラスの3人組と一緒にいる様子を描いてくれるのは嬉しくなりますねえ。

んで、ここで皆で相談して、CM明けにダイバーフェスに出る一人は果林に決まったって結果を見せてくるんだけど。
これも納得し難いんだよなあ…説得力不足というか。
視聴者の皆さんは、皆でしっかり言い合って決めたって想像して分かってくれるよね!って押し付けられた感じがするというか。
今回、タイトルからして虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の一番の特徴であるソロアイドルであること、そこから生じる衝突や切磋琢磨を描こうって話なんだけど、一話内で見せるには時間が足りなさすぎるんですよね。
これまでの、各キャラ一人の悩みを掘り下げるのとは違い、描ききれるもんじゃない。

普通に考えたら、一人しか出せないとなると優木せつ菜になるんじゃないのと。
スクールアイドルとして既に有名で、ライブ経験もある。
侑、歩夢、愛、璃奈と4人もがせつ菜のパフォーマンスを見てスクールアイドルやりたいって思ったくらい、メンバーたちも彼女については認めてるし。
それなのに、モデルとして有名ではあってもスクールアイドルとしては完全に素人で、ライブ経験も無い果林が選ばれるのってどうなのと。
いきなり果林が選ばれることに、視聴者が納得できるだけの見せ方が足りてないんですよ。

あとこのダイバーフェスなんだけど、当然のように出演者も観客も女性しかいない^^;
この手の女子キャラしか出てこないアニメでは、モブにすら男性を描かないのは普通になってる感あるけど、やっぱ違和感がある。
なんか、地球に蔓延したウイルスかなにかで男性は完全に死滅したとかの、SFな世界観かなとすら思う(笑
いっそ「ガールズなんちゃらフェス」とかいう名前にでもしたら良かったのに。
初代ラブライブ!では秋葉原で男性モブ描いてたのにねえ…ていうか男のいないアキバのほうがよっぽどおかしいし。

あと、ニジガクでは教師の姿が一切見えないのも気になる。
ただでさえ、校舎のモデルを東京ビッグサイトにしてて学校感が薄いんだから、教師も出して学校の雰囲気を強めるべきだと思うんですけど。

13

思いの外、近江妹である遥ちゃんの出番が多くてオッサン嬉しい(笑
この東雲学院スクールアイドル部面々のポーズは、スクフェスのカード絵を元に描かれているそうで。
オッサンはスクフェス全然知らんのだけど、東雲学院ファンの人は嬉しいだろうね。

14

直前に藤黄学園の綾小路姫乃に煽られた?こともあり、大舞台のプレッシャーにビビってる果林先輩。
ここもねえ…え、なんでいきなり今になって、って思ってしまった。
このいきなりの違和感は、大人っぽくてクールだけど普通に年相応の女の子らしく弱い部分も持ってるってところが、これまでに見せられてないからなんですね。
あーこの子だったら直前になってこうなるかもね、って思える要素がない。
で、皆の励ましで元気を取り戻し、皆のハイタッチを受けて颯爽とステージに向かう…となるんだけど、強引というか単純というか、ちょっとチープな見せ方だなあと正直思ってしまいました。

15

そして始まる今回のライブシーン、果林の新曲披露ってことになるんですが。
すまん、これもイマイチに思えました。個人的にね。

いかにも果林らしいカッコイイ曲で、まさにイメージ通り。
でも思ってた以上ではなく、彼方の曲みたいな意外性も無い。
作画もこれまでの8人と比べると劣って見えたし、演出もキレイだけど光での見せ方にばかり頼ってると、俺には見えた。
言っちゃ悪いですが、作画がクッソすごかったかすみんのMVや、彼方のイメージとは全然違ってて、これまでのラブライブ!全体でもこんな曲無かったけど、ちゃんと可愛く出来てて映像もメッチャ完成度が高かった彼方のMVと比べると、すごい差があるなと思ってしまいました。

16

今回の主役である果林に対し、なにか不穏な思いがあるのかと思わせてた綾小路姫乃ですが、実はモデル果林の大ファンでしたってオチ^^;
しずくの時の演劇部部長と同じく、拍子抜け感が否めない。
もっとこう、シリアスな展開が見たいというか…。

彼女が果林の大ファンだと知った上で最初から見直すと、憧れの果林に会えてドッキドキなのを抑えてるんだなあと思えて面白い(笑
でもなんで、果林に会った時に「昔からファンなんです!」って正直に言わなかったのかというと、単に前回から不穏な雰囲気を期待させて、話を面白そうに見せるため…としか思えないので、それはそれでシラケるんだけど。

17

アニメ虹ヶ咲ももう9話、今回でメンバー9人全員の「個人掘り下げ回」は終わり。
ラストカットは果林のステージに目を輝かせる侑でした。
彼女は一体なにを思うのか…。

今回の9話ですが、これまでで一番物足りなかったなと。
脚本、演出、作画、曲と全てにおいて。
言いすぎかもしれないけど、果林やそのファンがちょっと気の毒になるくらいでした。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の一番の特徴である「ソロアイドル」って要素を取り上げるには、1話でまとめるのは到底無理だし、制作のいろんなパワーも不足でした。
もちろん、オッサンの個人的な感想に過ぎませんが。

次回は合宿回のようで、ギャグとか期待できますかね~あと水着とか?
今週も土曜日を楽しみに待ちましょう(^^)